デビッドスウェンソン/セカンドTT4日目@エディンバラの2

午後のセッションは「アシュタンガシステムのプラナヤーマについて」の質問が集中。で、その後「それにはこのポーズが深く関係してるよね」みたいな前フリで、ピンチャマユーラから始まって、最後の7つのヘッドスタンディングまで。

セカンドを最後まで練習してる人は、今回のTTではあまりいないようだ。で、デビッドは、唯一アジアから来ている、言葉も不自由で友達のできなさそうな(^^;僕に配慮してくれてくれてるのか「シャラートには、なんて教わった?」とか「チャマ、いまマイソールでは、どうやってたっけ?」とか、デビッドが知らないわけ無いのに、やたらふってくる。

僕もだんだん乗せられてきて、ずっと恥ずかしくてできなかった「ボランティア(前に出て、ポーズをとってアジャストをされてり、したりする人の事を、デビッドはこう呼ぶ)」になったりしてる。

デビッドが「今のマイソールのやり方」を知らないわけのに、僕にふってくるのには、ワケがあると、僕は思う。確認してないけどね。

ヨガは「オリジナルじゃない」から「先生に教わった事を、そのまんま伝える」のが、当たり前。たぶん。僕はアシュタンガヨガインストラクターとしても若輩だし、ずっとグルジの側にいたわけじゃないから「いろんな大先輩達の多様な経験とアプローチを、なるべく間違わないように翻訳・編集して、伝えて、選択できるようにする」ってアプローチをとっているから、自分はヨギじゃないと思ってる。

デビッドは「昔、グルジに教わった」やり方を、基本的に伝えてる。アシュタンガヨガの総本山は「アシュタンガヨガリサーチインシティテュート」ってゆうくらいで、実験・検証した結果として、多少システムの変更がある事がある。(でも今までなされた変更が、ごくごく僅かだって事も、このシステムを信頼できる所以でもある)。でもデビッドは「60歳の頃のグルジに教わった」やり方でずっと練習してきたからなのか「今のマイソールでは、こうやってるから、こうやりましょー」って事は、ほとんど言わない。

そんなんで最後のグループワークの時間、僕の所に人がよってきて、いろいろ聞いてくる。仕方ないから、デモをしながら今のヴィンヤサカウントを教えてると、デビッドが素知らぬ顔で、横を通る。「これでいいの?」って言ったら「してやったり」って感じで、ニヤっと笑った。

最終日の明日は、ベルリンにアシュタンガスタジオを作る、カールとペアだ。どこの国に来ても、やっぱり男の方が縁ができやすいらしい。早いうちに、ドイツ語の数字だけでも覚えておこうかな。

デビッドスウェンソン/セカンドTT4日目@エディンバラの1

12/14(木)
今日の午前の「マンツーマン・マイソール」でペアになったダニエルの本職は、コンシャスネスコーチ。この職業は自分で開発してきたらしいけど、それまでには、いろいろスピリチュアル系とか心理学とか勉強してきたらしい。だからか知らないけど、やたら瞑想的なアシュタンガをする。「目がいっちゃってます」みたいな(^^;

確かに背は大きいんだけど、デビッドが話をしている時も、ずっと蓮華座で背筋ピーン!みたいに座ってるくらいだから、カラダはできてる。自分のクラスだったら、ほとんどアジャストしないだろーけど、ここはTTだから、やたらせねばならない。

今日は、ティリャングまでやったら、そこからパシャアサナ。ダニエル、アキレス腱も長いから、完全にできてしまってアジャストの練習にならん。やった事ないアジャストも前に教わってたから、とりあえずそれでねじっとく。

アジャストすると「ぐーっど、ぐーっど」って、そのたびに恍惚な顔をする。マッサージ屋さんじゃないんだけど、、んが今日はずっとアジャストするのがミッションだ。たとえどんなに依存されようが、せねばならん。

理論派だから、動きの構造を把握して練習してるんで流れも止めないですむんだけど、たまに「頭で理解できてないパート」になると、練習しててもアジャストする側の時も、けげんそうな雰囲気になる。そんな時は、それなりの質問をデビッドにふってみる。そうすると「ナイス、クエスチョン!メイクセンス、メイクセンス」と呪文のように唱える。おもしれーなー。

昼休みは、ロンドンから来た3人と、ベルリンから来たカールの5人で食べた。カールは、ベルリンのどっかの城かなんかに住んでて、パントマイムかなんかのアーティストをして生計をなりたてているらしい。彼は10年以上前にマイソールに行ってて僕より全然先輩なんだけど、来年ベルリンにヨガスタジオを作るんで、スタジオの運営について、ヨガインストラクターっていう役割について、なんだか聞きたいみたいだ。

主にヨーロッパだけど、いろんな国からいろんな人達が来てて、アシュタンガなりヨガに関係した事を職業にしている人も多い。で、神南プラクティスとかtokyo-yoga.comでやってるとかを話すと、リサじゃないけど、みんなすごく驚く。「どうゆうプロセスで、3年でそこに至ったのか?」「なぜ、可能だったんだ?」「どっからアイディアをもらった?バックに誰がついてるんだ?」エトセトラ。

「いや〜、コロコロ変わるんで、みんなも大変だけど、なんやかんやで、こんな感じ」

としか答えられないのは、やっぱり東洋人の特権か。まー曖昧にしておくのも、限界があるが。

午後にまたスタジオに行ったら、たぶんイギリスのどっかでヨガスタジオやってる人だと思うんだけど、男性がきて「ジョンスコットが、ユーのスタジオで教えたか?」って聞いてきた。ジョンとメールかなんかでやりとりしたらしくて「その日本人、チャマだろう」って事になったらしい。東京のヨガワールドも狭いとこだけど、世界のアシュタンガワールドも、どんどん狭くなってきてるらしい。気をつけよう。

デビッドスウェンソン/セカンドTT3日目@エディンバラの3

ワークショップ三日目の後半は、昨日までの内容についての質疑応答のあと、バラドヴァジャサナ〜ティティまで。その後、昨年東京でも披露した「デビッドのセカンドシリーズショー」。ポーズと順番を覚えやすいように、セカンドのポーズ構成をストーリー仕立てにして話しながら、同時にポーズをとっていく、デビッドならではのデモンストレーション。みんなも、拍手、拍手。

最後は、また自由にペアなりグループになって、ディスカッションなりアジャストをし合うなり。その時間になるやいなや、ダニエルが走り込んできて「一緒に、アジャストしあわないか?チャマのサイズをアジャストできる機会は、少ない」と(^^;

ランチの時に、僕はドイツ人の友人がいなかったので「ダニエルは、ドイツ人的には大きい方?」と聞いたら「カールは大きい方かな。僕は普通。」多分カールが192センチ位でダニエルが188cm位?それも僕の視点からだと、遠くから見てやっと違いが分かる位で、、

タリックと住んでて良かった。歩きながら話をした後も、そんなに首は痛くならなかった。なにしろ、僕は貴重らしい。

30cmの壁を乗り越えながらアジャストしあう。ダニエルは、実にまじめだ。ちょっとアドバイスをすると「メイクセンス」とか言って素直に受け入れ、試してみる。「ベンツって高級だよなー」とか「顔が恐いんだよなー」くらいの貧困なイメージのなかったドイツ人が、好きになりそうだ。そういえば、バウハウスカルチャーには興味があったし、ドイツ製品には「長持ちしそうだな」って信頼と機能美を感じていたっけ。はやく、カールのスタジオができないかな。180cm位までの「男の生徒さん」なら、日本の中じゃー慣れてる方だよ。

アジャストをし合った後で、ダニエルが「明日の午前中、ペアになってくれないか?」って言ってくれた。「マイプレジャー」ってオッケーしたら「おー!!明日はエキサイティングな1日だ!!待ちきれないぜ!!」って書くのが大袈裟じゃないくらい喜んでる。うれしいな。

明日は、ペア探しであぶれないで済みそうだ。

デビッドスウェンソン/セカンドTT3日目@エディンバラの2

昼休み。昨日は昼も夜も、おとといの夜に買ったテイクアウェイのインド料理で済ませられたから、ゲストハウスに戻っても食べるものが無い。外で食べるか、、と雨の中を一人でフラフラ。

スタジオから程近い、よさげなカフェがあったので入ってみると、同じゲストハウスに泊まっている、南ロンドンから来ている女性(典型的な日本人だから、人の名前が覚えられない(^^;)とその友人、坂野さん似のボビーの3人がすでにいて、僕とほぼ同時に、ドイツからきたカールとダニエルが入ってきた。190cm級の大男に挟まれて、3人でランチする事になった。

カールは1995年にマイソールのシャラに初めて行って、最初のヨガの先生がグルジらしい。クランティがベルリンに住んでいた時にヨガを教えていたらしくて、来年ベルリンにアシュタンガヨガスタジオをオープンする予定だという。そんなんで「ヨガスタジオの運営についての、もろもろ」を、しばらくレクチャー。「それが、僕にも起こる話になるんだね」って、ワークショップの時はいつも気さくなカールも、この時ばかりは真剣モード。

ベルリンでは、シヴァナンダヨガが一番メジャーだそうだ。次が、アイアンガー。ジバムクティのスタジオも最近2つできて、経営的には成功をしているらしい。アシュタンガは「coming」らしく、今3つスタジオがあるけど、来年カールのもいれて、さらに3つできるそうだ。カールとは、来年の2月の頭に、またマイソールで会えると思う。

ドイツの西部、かなりフランスよりにある街から来たダニエルは、とても日本に興味があるみたいだ。3日目で初めて話しをしたら「おー!!日本人のヨガインストラクターと、話ができた!!」って妙に興奮してるし、あれやこれやすごい勢いで質問してくる。

ずっと独りで、暇だったのに。

彼はファイナルファンタジーが大好きだったらしく、コンピューターゲーム、マンガ(コミックではなく「MANGA」と言っていた)、アニメなどの今の時代のジャパニーズカルチャーだけでなく、居合道とかトウジョウ?とか、僕の知らない日本武術の名前まで飛び出してくる。「コンシャスネス・コーチ」という職業を生業にしているらしく、アシュタンガヨガのアプローチについても、哲学的な考察をしている。「意識の持ちようで、成功できる」みたいな話をしだして「興味があったら、いつでもコーチする」って、営業されてる?

僕は自分でいうのもなんだけど、シャイだ。内弁慶とも言う。なにしろ「誰かに自分から声をかける」系の事は、基本的にできない。これでもヨガインストラクターがつとまってるのは、僕が一人でやってるわけじゃないからだ。

そんな僕でも、こうやって「行った事のない国の、違う言語を持つ」人達と、2時間の昼休みが足りない位にコミュニケーションがとれるのは、「アシュタンガヨガ」って共通言語があるからだ。

デビッドスウェンソン/セカンドTT3日目@エディンバラの1

12/13(水)
5:00起床。東京にいるときだと「やばい、急いで練習しなきゃ!」ってお寝坊タイムなのだが、ここはスコットランド。しかも生徒。まだ寝ててよいのだ。

7:00にシャワーを浴びて、歩いて2分のスタジオに8:15に着く。
午前中にペアになったのは、カナダからきたEmma。いつもは外国人の人の名前もカタカナで書くけど「エンマ」だと大王みたいだ。EmmaでもDJみたいだけど。

二人ともペア探しにあぶれて、なんとなくペアになって、初めて話した。最初に彼女が練習、僕がアシストの担当。何回かアジャストした後に「あなたは英語で教えているの?日本語で教えているの?」と聞かれた。

彼女はモントリオールでダルビーに教わっていたらしい。で、今はカナダの中西部で「大きな」ヨガスタジオ(いま練習しているユニオンヨガも、東京レベルだと相当大きくて、アシュタンガ的にきっちりマット敷けば(^^;80枚は敷けるんだけど、ここより大きいって言ってた)を経営している。そのスタジオで、彼女は20クラス(!)を担当していて、アシュタンガ以外のヨガや、ピラテスクラスもやってるらしい。

「僕達もアシュタンガスタジオを運営しているんだ」って辺りから、マットの横で座り込んでの話が長くなりすぎ、デビッドが来て「そろそろchamaの練習の番だよ」って(^^;

エンマは、マイソールスタイルでは教えていない。時期が来たら、マイソールスタイルで教えたいし、スタジオでもマイソールクラスをやりたいそうだ。でも「スキル」の面でも「スタジオ運営」の面でも、なかなか難しい、それに私以外に教えるインストラクターがいない、、とボヤいていた。